2021 day150

最近息子に優しくできていない。

言うことを聞かなかったり、会話が成り立たなかったり、イライラすることが多い。なんでこんな簡単なこともわからないのかできないのか、と苛立つ。そしてついガミガミと怒ってしまう。その場にママがいるときはママに甘えて「パパ怒っちゃダメして」と訴える。ママがいないときは逃げ場所がないので、仕方なく言うことを聞くが、しょんぼりした顔を覗き込むと目には涙を溜めている。

今朝もきつく怒ってしまい、洗面所にいたママのところへ言いつけに行き、そのままトイレに入った。用を足した後も拗ねて出て来ず、鍵を閉めて籠城。

これはいけない。相当傷つけてしまったようだ。この子はまだ5歳なのだ。

「ごめんね」

トイレの前に座り、息子の名前を優しく呼んで謝った。何度か繰り返していたら、カチャッと音がしてドアがゆっくりと開き始めた。息子の顔が少しずつ現れた。上目遣いにこちらを見ている。

「ごめんね、息子。こっちおいで」

腕を広げて待っていると、息子はトイレから出てきて腕の中に入ってきた。愛しい子。ぎゅっと息子を抱きしめた。

「大好きだよ」

そのあとは一緒に公園に行って遊び、ドーナツを買って、妻と合流してから食材の買い出しをして、夜は一緒にプリンを食べた。

発達障害の息子に求めること、諦めること、与えること。まだまだ未熟な父親だ。