2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

スコットランドの人気バンド、ベル・アンド・セバスチャンのスチュアート・マードックが脚本、音楽、監督を務めた作品。傷ついた若者3人の短くもキラキラ輝く青春の日々を美しくキャプチャーした映画だ。劇中歌にまず心がさらわれた。その時点でミュージカル…

Mr.タスク ※ネタバレあり

キル・ビル・キッド(注1)の悲惨な映像を面白動画として紹介しているあたり、かなりゲスい。ここまでひどい映像を流しているかは知らないが、トークがゲスいアメリカのポッドキャストはいくつか聴いたことがある。ぼーっとしているときに垂れ流して聴いてい…

ダンシング・マミー

休日出勤の朝、普段よりもゆっくりめの時間帯に地下鉄に乗った。乗客もまばらな車内には、生後7〜8ヶ月くらいの赤ちゃんを胸に抱いた母親が、ガラガラな座席の前に立っていた。彼女は、我が子をあやすためにリズムよく身体を揺らしていた。肩を軽く前後左右…

ナァー

疲れがたまった上に睡眠不足の日が続くと、人は機嫌が悪くなるものらしく、ここのところイライラが止まらない。特にこの2〜3日は、仕事上苛立たせることが連発したため、各レイヤーにいつになく強い口調でキツイことを言っている。昨夜は久しぶりに4時間以上…

専用区画

墓地に女性専用区画だそうだ。霊園の新企画として売り出し中らしい。死んでまで男子禁制でいたいのか?死んだ人が女性専用がいいのか、お参りに行く人が女性専用がいいのか。「男に墓を触られたくない」「男に拝まれたくない」「男の僧侶はお断り。尼僧でお…

定番のありがたみ

仕事を終え家に着くと、外から音が聴こえてきた。そのリズムに乗った音が気になり、窓を開けてみた。ベランダから様子をうかがうと、音の出どころは近所の公園だった。町内会の盆踊り大会だ。しかし耳に入ってくる音楽はいわゆる盆踊りらしい音楽ではなく、…

ジュラシック・ワールド

22年前に『ジュラシック・パーク』を観た時の衝撃を覚えている。リアルな生き物としての恐竜がスクリーンに映し出され、映画技術に圧倒されたものだ。その後のジュラシックシリーズについてはあまり記憶に残っていない。観たはずなのだが、どれも肩透かしの…

さよなら、人類 ※ネタバレあり

このタイトルってなんだろう?『存在について考える枝にとまった鳩』という哲学的な原題をやわらかくしたような邦題だ。人間の存在から脱却するのか、人間という存在を諦めるのか。どこか悲観的でもあり、解脱の概念も含まれているような、そんなニュアンス…

yahweh

8月15日は毎年なんやかんやで仕事をしていたが、大東亜戦争終戦から70年の今年は、きちんと休みを取った。靖国参拝。日輪が神殿を包み込んでいた。「戦後」という言葉を今も使い続けていられるのは幸福なことだ。多くの屍の上にこの命は成り立ち、そして次の…

秋川渓谷にて

夏の涼を楽しむ。

江の島灯籠

先日、昼過ぎにふと思い立ち、そのままふらっと江の島へ。島を寝ぐらにしている猫たちがあちらこちらから顔を出し、出迎えてくれた。少し歩いて汗をかいたので、路地裏にひっそりと佇むカフェに入る。苦めのアイスコーヒーを注文し喉を潤した。ジャズの流れ…

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション

シリーズ最高傑作。満足度100%を保証する、と周囲の人間に言って回らずともみんなどうせ観に行くだろうからわざわざ言わないが、間違いなく今年度トップ10に入る作品だ。映画館に行かない人は絶対に後悔する。おすすめポイント1アクション映画としてワンラン…

人生スイッチ

6篇のショートストーリーから成るアルゼンチン映画。ブラックユーモアを孕んだこの手のショートストーリーは、子どもの頃に繰り返し読んだ星新一のショートショートが頭の中を埋め尽くしているせいで、どうも新鮮味を感じることが少ない。というよりも、どの…

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

もともと原作が苦手だった。話題のコミックという触れ込みで書店に平積みされていたので、当時発売されていた1〜3巻くらいまでまとめて買って読んだ。1ページ目から絵の下手さ加減に辟易しながらも、この世界観はきっと面白いことにつながるに違いないと期待…

予告

あまりにも仕事ばかりを詰め込みすぎて、今年に入って予定どおり映画館に行けていないということがさらにストレスを加速させている、と当然のことに気付いていながらも仕事を優先させている今夏。さて、相変わらず仕事は半端ないが、これから怒涛の映画鑑賞…

バケモノの子 ※ネタバレあり

本作は、9歳で母親と死別し、父親は行方不明で、養子として迎え入れられた親戚とは折り合いがつかず、殻の中に閉じこもって、文字どおりひきこもりとなった少年が見た夢と現の綯い交ぜになった成長記である。自分の中の闇の部分を埋めるには、父親との和解が…

最後の客

そのカレー屋さんは10年近くおばちゃん一人で切り盛りしていた。自分で作って、自分で給仕して。10人くらいしか入れない小さなカレー屋さん。店内には、おばちゃんの描いた猫の絵がたくさん飾ってあった。昔飼っていたというおばちゃん家の猫だ。その絵を眺…