2019 day22

さて、わかっていたこととは言え仕事が超過密スケジュールでやばい。期日に間に合わないんじゃなかろうかという不安が一番やばい。

現業務が客先の意向で運用が新しくなるのが2月。その運用整備を進めつつ、旧運用に紐付いている在庫管理と清算の準備もする。

さらに、急遽転がり込んできた別業務の運用構築も並行して走り、こちらも2月スタートに間に合わせないといけない。運用構築に必要な情報が不十分なので、情報収集がまだまだ必要。それ以前に客先の対応が遅く契約締結がまだなので、急ピッチで見積を作成し、社内照査に回さなければならない。それ、今週中。

客先からはかなり自己本位なお願い事が度重なり、関係性を悪くするわけにもいかないので、立ち回りがとても難しい。人って追い詰められるとプライドもかなぐり捨て、前後不覚なまま自分勝手で失礼千万なことをしてくるんだなぁ、と思った。

そんなあれやこれやをしながら、配下メンバーや他拠点への連携や指示をして、資料作成だとか試算だとかしていると、昼飯にワンタン麺を食べに行くこともできず、気づけば日が暮れている。

 

そんな最近の状況を帰宅途中の電車に揺られながら備忘録として書いていたら、目の前に座っている若い女の子の動作に「ん?」となった。

20代前半と思しきその子は、片手に持ったスマホを覗き込みながら、もう片方の手の指を丸めてほっぺの肉をきゅっとつまんでいる。いわゆる「たこ焼き〜」ってやつだ。

この人、ひとりで何してるんだろ?

興味が湧いたのでしばらく様子を観察することにした。

その子は、たこ焼きの後はスマホの画面を顔にめいっぱい近づけ、今度は上目遣いでポーズを取った。ますますおかしい。妙な人だ。

彼女はおもむろにスマホを顔から離し、膝の上に画面が仰向けになるように置いた。そうしたら、画面に人の顔が映っているのが見えた。男の顔?どうやら彼氏とFaceTimeをしているらしかった。通話をしているようには見えなかったが、ワイヤレスイヤホンを付けているのかもしれない。長い髪に耳が隠れていてわからないが。

彼女はさらにスマホを持ち上げ、自分の背後、車内の壁に向け始めた。どうやらスマホのカメラは後ろに掲載されている美容外科クリニックの広告をとらえているようだ。彼氏からの指示か?しばらくそうしていた。その広告の話題で盛り上がっている雰囲気が伝わってきた。

そうこうするうちに、彼女は席を立ちどこかの駅で降りていった。

なんか楽しそう。微笑ましくは全然ないけれど、いろんな人がいて面白い。