2020 day302

帰宅途中で、いかにもな人とすれ違った。

Lewis Leathersの黒のライトニングを着て、Gibsonの赤いギターケースを抱えている、ロン毛の男性。

いかにもな格好。

こういうベタな感じ、嫌いじゃない。歳の頃なら40前後。いいね。

ギターケースの中身はレスポールかな?SGかな?

どこかのスタジオに向かっているのかな?バンドのリハーサルかな?

こういうベタな格好って、かなりハードルが高い。だって、いかにもな感じなのに、まだFコードの練習してますじゃあ話にならないでしょ。弦交換の仕方を最近覚えましたじゃあカッコつかないでしょ。

別に道すがら他人からそんなこと聞かれるわけもないし、たとえ中身は伴っていなくてもハッタリかましておけばいいのだけれど、本物だからこそ醸し出されるものってあるわけで、中身がなかった場合にそれが他人にバレてしまうのがダサいなと思ってしまう小心者なので、なかなか。自分の中身とマッチしない格好は、たとえ憧れていたとしても手が出しづらい。

そう言えばさっきの男性について、ギターケースが新し目に見えたのと、ライトニングがさほど着込んだ感じがしなかったのが気になったのだが、まあ別にそういうこともあるか。

自分もいつかライトニングを手に入れたらギターケースを持って歩いてみよう。でもうちのギターケース、あまり表に出す機会もなくて割ときれいな状態だから、あえて汚しを入れておく必要はある。