2019 day125

こどもの日。

家族3人、車で九十九里浜へ。

いつもの如く、だれかさんが予定通りの時間に支度ができず、45分遅れで出発。途中の渋滞も重なり、現地到着は12時過ぎ。昼食の計画をしていたいさりび食堂は長蛇の列。20組待ちだ。他の店を覗いてみても似たようなもの。仕方ない。ボードに名前を書いて、車中で待つことにした。

2歳の息子はスヤスヤ寝ていて、なかなか起きる気配がない。暇なので、妻と息子を車に残し、ひとり海岸へ。3分くらい歩くと視界一面の海が見えてきた。今日は長袖を着ていると少し汗ばむくらいの陽気だが、涼しい潮風が吹いていて、気持ちいい。着替えを持ってきていれば海に入れたな。

いさりび食堂の駐車場へ戻る。停まっている車のナンバープレートを見ると、千葉や習志野の他にも、品川、杉並、そして群馬なんてのもあった。みんないろんなところから来るのだな。

結局2時間待っていさりび食堂に入店。席に着いて、焼きはまぐり、刺身盛り合わせ、鰯団子汁、鯵フライを注文した。ビールが飲めないのが残念。

まず、天然はまぐりを目の前で焼く。4〜5分すると、パカっと貝が開き、プリプリの白い身が現れた。熱々のはまぐりを口いっぱいに頬張る。んん〜。いいね。醤油はいらない。潮の味とはまぐりの甘みが相まって最高のご褒美。貝柱やヒモも、歯ごたえがありつつも柔らかくて美味い。

それから、鰯団子汁。磯の香りが抜群でやさしい味。ずっと飲んでいたい。鰯団子も臭みがなく美味い。

刺身の盛り合わせ鰯、鯵、海老、イカ、そして赤貝の代わりに鮪。赤貝が無かったのが悔しい。でもどれも新鮮で美味い。鯵フライもさっぱりしていて美味い。

2時間待った甲斐があった。窓から海を眺めて、新鮮な魚介に舌鼓。九十九里浜は鰯漁で有名だから、メニューは鰯料理が豊富だった。次来た時は、鰯のタタキや鰯の寿司を頼もう。

食後は3人で浜辺に行って遊んだ。息子は去年の海を覚えているのかどうかわからないが、潮の満ち引きに大興奮で、足元に波がザザーッと押し寄せてくるたびに大声を上げて笑っている。海の力は本当にすごくて、大人の自分も足首からさらわれそうになった。息子は放っておくと、波に誘われてどんどん沖に向かって歩いて行きそうになるので、危なっかしい。海の魔力か。確かに海には魅せられる何かがある。

復路も千葉市内から船橋あたりまでは渋滞で、まあこれも大型連休の醍醐味か。渋滞にハマると眠くなるので困る。正面に綺麗な夕焼けが見えたので、それが帰りのご褒美だった。後部座席からの寝息をBGMに、夕焼けに向かって車を走らせた。

2019 day122

サンシャインシティで開催されているプラレール博に行った。プラレール60周年の大イベントだ。

幼少期、大好きだったプラレール。時は流れぐるり巡って、今は子供と一緒にプラレールで遊んでる。息子がプラレール好きになってくれてよかったが、プラレールを買う時、おじさんの中にくすぶっていた幼少期の魂が「あれ買って、これ買って」と騒ぐのだ。

そんなわけで、パパはプラレール博を非常に楽しみにしていた。電車でどこに向かっているのかわけわからんちんの息子も、現地に着くと、立派なプラレールの展示物に心踊り、テケテケ動き回って楽しんでいた。

他にもテケテケ動き回っている子たちがたくさんいて、2〜3歳が一番多かったように思う。ピンボールのように、無数のおチビたちがあちこちテケテケ動き回っている様子は見ているだけで面白い。その親たち、特にお父さんたちは、自分同様、子供の頃にプラレールで遊んでいたのだろうか。

グッズコーナーでは、思いのほか買い物をしてしまった。グラム売りのクリアカラー線路は各種4色揃えた。イベント記念の電車は2種類選んで買い物カゴへ。レッドエクスプレスにちりん(JR九州)は一目惚れ。同じく赤い丸ノ内線と迷ったが、にちりんという名前にシビレた。それから、クリアブルーの南海ラピート(南海電鉄)もカッコイイのでゲット。あと、トミカも買った。スバルインプレッサG4記念バージョン。カラーリングがカッコイイ。

息子と妻はそっちのけで買い物を楽しんだわけだが、全て息子へのプレゼントといういいわけで済ませる。

帰ったらどんな線路を作って遊ぼうか。プラレール博の展示物に負けないくらいのものをいつか作ってやりたい。

2019 day121

令和最初の日。

妻が記念に切符を欲しがった。家族で最寄りのJRまで歩いて行って、140円の切符を買った。切符には西暦しか打ち込まれていないが、妻は満足そうに財布にしまった。

駅での用事は済んだので、外に出て、近くのマックで朝食を取った。息子のハッピーセットについてきたトミカは、レクサスだった。この前もらったのは照明車だったから、かぶらなくてよかった。パンケーキとホットコーヒーでのんびり朝マックした。

食後は近所のショッピングモールまで散歩した。今日の天気は傘マークだったはずだが、まったく降る気配がしない。なんなら日が射してちょっと暑い。

ショッピングモールでは楽器屋に行って、妻が楽譜を買っていた。初心者向けのジブリの楽譜。一応子供の頃にバイエルくらいはやっていたらしいが、昨日キーボードを触っているのを見た感じだと、ドレミの位置さえままならない。そんな妻が三日坊主のくせに弾けるようになるのか甚だ怪しいものだが、いつか息子と連弾するために頑張るらしい。

妻が楽譜を選んでいる間に、息子は赤ちゃん用の太鼓や木琴を叩きまくり、次にそこら中の電子ピアノの鍵盤を手当たり次第押しまくり、最終的にはドラムコーナーに辿り着いた。試しにセットに座らせてみると、スティックを両手に持ち、わけもわからずドラムを叩き始めた。せっかくだからヘッドフォンをつけてやり、自分の叩いてる音を聴かせてあげた。その音が自ら奏でている音だと気づいているのか、いないのか。とりあえず楽しそうだ。

楽器屋を出て、スーパーに夕飯の買い物に行った。青果コーナーでオレンジを手に取り買い物カゴへ放り込む息子。妻が「いらないよ(なぜなら国産じゃないから)」と、何度元に戻しても、息子はオレンジを1個、買い物カゴに入れる。そんな攻防戦をしばらく見ていた。結局息子がキウイに気を引かれているうちに妻の勝利が確定したのだが、息子はそれを知らない。(と、思いきや、家に帰るとキッチンカウンターにオレンジが1個置いてあり、息子が勝利していたことを知らなかったのは傍観者だったこちらであった……)

買い物が終わって家に着くと昼過ぎ。外はまだ晴れていて暖かい。それまで打ちっ放しに行くつもりだったが、走ったほうが気持ちよさそうな気候だったので、ランニングウェアに着替えた。昨年からの左膝の違和感は、走るたびに再発してくるので、今日は万全を期してサポーターを着けた。

街を通り過ぎ、江戸川へ。河川敷を、風を感じながら走る。日射しがあり、風もほどよく、スカイツリーがよく見える。サポーターのおかげで、左膝の調子も悪くない。6.5キロ、膝のことを考えて、それで今日は終わり。

帰宅すると、息子と一緒に風呂に入り、入れ替わりで妻が長風呂タイム。暇な我々は、Eテレで『いないいないばあっ!』からの『おかあさんといっしょ』からの『みんなの歌』からの『みいつけた!』をソファで鑑賞。息子が途中でところどころ踊る。『いないいないばあっ!』や『おかあさんといっしょ』の新しいダンスをもう覚えているようだ。

夕方。いい時間帯に入ってきた。ボーッと眠くなる。ふと見ると、息子がこちらの肩に頭をくっつけて寝息、いやイビキをかいていた。

立派なイビキだ。どちらかの祖父に似たのに違いない。その幼児らしからぬイビキを聴きながら、日が暮れていくのを見守った。

世間では平成最終日と令和初日は随分と大騒ぎだったようで、カウントダウンをしたり、人文字を作ったり、川に飛び込んだりと、盛り上がったらしい。

我が家は、取り立てて何をするでもなく、何を考えるでもなく、いつも通りの普通の日を、家族だけで過ごした。新元号が「心穏やかに、手と手を取り合い、平和に生きなさい」という勅旨だと理解するならば、まさにその通り、和やかに、ただひたすら和やかに過ごした。

2019 day120

平成最後の日。

昨日は一日中寝ていたので、今日は朝から活動的に。

お昼に上野に出て、じいちゃんばあちゃんと一緒に家族五人で昼食。パルコ屋のハーブスでスパゲティとケーキを頬張る。

そのあとヨドバシアキバに移動して、楽器コーナーに向かう。息子の誕生日プレゼントに考えていたキーボードをじいちゃんばあちゃんが買ってくれるというので、それを買う。息子は楽器を触るのは好きなので大喜び。わけわかんないけど、とりあえず自分に何か買ってもらえたことで興奮していた。

家に帰って早速弾いてみる。自分が試しに弾いてあげると、真似して鍵盤を両手で叩く。不協和音しか鳴らないが、とても楽しそうだ。

しばらくそうして一緒に遊んでいたが、途中で飽きてあっちのほうで別のオモチャで遊び始めた。

でもパパはずっとキーボード弾いてます。音をいろいろ変えながら弾いてます。久しぶりの鍵盤なので楽しいのです。パパはほんとはあそこで売っていたヤマハのシンセが欲しかったです。¥45,000のシンセが欲しかったです。あれは相当遊べる楽器でした。でも今は君のキーボードで遊び倒すつもりです。

主役の息子より楽しんじゃったらダメなのに……。

でも思う。とりあえず楽器とスポーツはできたほうが絶対にいい。ピアノとギターは教えてあげたいし、サッカーもやらせたい。大きくなった時になんだかんだで役に立つはず。

で、お好み焼きと焼きそば食べて寝た。

あ、平成最後の映画鑑賞は『アベンジャーズ エンドゲーム』だったなぁ。良い締めくくりだ。

2019 day118

6時に起きると、窓の外は快晴の空が広がっていた。

総武線快速グリーン車で鎌倉へ。お腹を空かせている息子にスルメを与えているうちに鎌倉到着。9時。ブランチキッチンで朝食。サーロインステーキを食べた。ブリオッシュフレンチトーストも食べて満腹。

カロリー消費のため、しばらくは乗り物禁止。

まず始めに妻の行きたい鶴岡八幡宮へ。ブランチキッチンから歩いて15分くらい。お参りしてから池のほとりへ向かうと、白い鳩の群れが寛いでいた。一点の曇りもない綺麗な白い鳩。その中につがいがいて、オスがメスの後を追いかけて歩いていた。

妻は政子石に右手を当てて、とりあえず満足。かと思いきや、「両手で触れておけばよかった。後ろの人が気になって……」

続いて向かったのは大仏さん。鶴岡から歩いて40分くらい。もうすぐ3歳の息子も疲れちゃってダッコ。ジブリ映画に出てきそうなオシャレな家が立ち並んでいて、目が楽しい。

半分くらい来たところで、妻がこの近くに銭洗弁財天があるようだと言い始めた。確かに、人の流れが大仏とは違う方向にも流れている。じゃあ、せっかくだから行ってみるか、と直進する予定だったところを右折。弁財天まで500メートルくらいと標識にあったが、最後は傾斜のきつい上り坂。なかなか上りごたえがあるぞ。息子にも少し歩いてもらった。

弁財天の行列に並んで、お金を洗う。小銭がなかったのでお札を。朝食で壱万円札をくずしてしまったので、千円札を洗った。

弁財天を出て、いよいよ本丸の鎌倉大仏へ。平成の最後に大好きな鎌倉の大仏さんに会っておきたかった。

拝観料を払っていざ。

そこにおわした大仏さん。とても優しい表情を浮かべてお迎えいただいた。息子は初対面。こんにちはを言いなさい、と頭を下げさせた。

もっと近づいて下からお顔を仰ぎ見る。はぁ、可愛らしい。目元、鼻筋、口元に上品さが漂い、全体のバランスが絶妙で、とにかく可愛い。いつまでも見ていられる。ああ、大好きだ、鎌倉の大仏さん。

家族3人で大仏さんの周りを一周し、今日もお会いできたことを感謝して、さよならした。息子もちゃんとバイバイをしていた。

妻はもう歩きたくないらしく、すぐそこから出ている鎌倉駅行きのバスに乗った。駅で弁当とビールを買い、電車に乗り込む。まだ13時半頃だったので、帰りの車内は空いていた。息子の小さな体を夫婦で挟んで、グリーン車でのんびりした。ビールをグビリ。

チケットの確認に乗務員が来た。行きも帰りも乗務員の女性が綺麗で、グリーン車に乗ってさらに得した気分。

みんな疲れていたらしく、気づいたら3人ともぐっすり寝ていた。うん、いい疲れだ。朝早く出て、日が高いうちに帰ってくる。計画通りで満足。今日はちゃんと休日を満喫できましたと。

2019 day117

今日から10連休が始まった。

去年のいつ頃だろう、2019年の大型連休は10日間あると気づいたのは?

待ち遠しかったなぁ。ずっと待っていた。何をしようかワクワクしていた。または何もしないで過ごすことも想像してワクワクしていた。

でもいざ始まってみると、みんなで一斉に10連休取る必要あるのか?という疑問が湧いてくる。

そんなことだから今週は忙しかった。特に昨日は忙しかった。だから定時過ぎても全部終わるはずもなく。まあだいたいいつもそうなのだが、やること半分しか片付いていないということは、あまりない。

いいや、どうせ連休中もどこか1日出てくるつもりだったし、今日はもう帰ろう、じゃないと『アベンジャーズ』に間に合わない!

と、チケットを既に取っておいたので残業がほぼできない状況を予め作っておいた自分は、大型連休よりもずっとずっと待ちに待っていた『アベンジャーズ エンドゲーム』を観に行ったのだ。

公開初日。満員。300席規模のスクリーンで前から3列目の真ん中、絶好のポジション。塩ポップコーンにバターをたっぷりかけてもらい、コーラと一緒にパクパク。自分と同様、仕事帰りのスーツ姿の人が多い。自分の並びは右も左もサラリーマンだった。スーツの男どもがずらりと並び、アベンジャーズの最後を見守る。熱いなぁ。

話はホークアイから始まり。ソーはだるんだるんだし。ロケットはけっこう切実だし。アントマンがキーマンだし。キャップ、アイアンマン、もう、ねえ。ああ、切ないし、笑えるし、ハルクもいいなぁ。

キャップが精神的支柱としてみんなを引っ張り、アントマンがきっかけを作り、アイアンマンが形を整え、ブラックウィドウが仲間への愛を貫き、チームワークで作戦を遂行する。そして、ハルクが呼び戻し、ホークアイが走り、アイアンマンが締めくくる。

く〜〜、シビれる!劇場のあちらこちらですすり泣き。スーツ姿ですすり泣き。

女戦士たちの集合シーンはカッコよかったなあ。家族愛に溢れるホークアイアントマン、そしてアイアンマンの気持ち、痛いほどわかる。それから、キャップの最後の意志。うん。ちゃんと幕引きできた。

ああ、終映後はちょっと放心状態。右の人は深いため息、左の人は「◯◯、死んじゃったかあ……」とやるせない思いを口にしていた。

今回はエンドロールもいつもと違った。10年間、一連の作品をすべて観てきた者としては、いろんなシーンがぐるぐる脳裏を巡って、ちょっと言葉にならない。それぞれのキャラの存在意義を改めて確認しながらその功績を反芻する。そんな帰り道。ああ、これ『アイアンマン』から全部見返さないと。で、また『〜エンドゲーム』を観ないと。

でも、この10年以上の月日を共にしてきたからこそ、この感動は味わえている。その事実は大事にしたい。リアルタイムで観なければ体験できないことが、たくさんある。スクリーンの中のこと、当時の世界の状勢、暑い日に読んだパンフレット、今はなき映画館。映画体験の記録的な感動をアベンジャーズは与えてくれた。こんなに贅沢なことはない。

“Avengers, Assemble!”

2019 day114

働き方改革

法令遵守

残業45時間、年6回まで。

本当にそれが正しいの?

もちろん、ブラック企業を規制していく政策は必要だ。しかし、働き方や雇用形態が多様化し、トップとボトムの格差が広がっているこのご時世で、一律に労働時間を規制するのはどうなんだろう?

デジタルシフトで業務効率化をしていくのは喫緊の課題だが、マンパワーをかけなければ立ち行かない仕事もたくさんある。

労働人口が目減りしていくのは目に見えているので、現状の働き方改革を推進していくならば、それなりのセーフティーネットは必要だと思う。税率を上げるならば、それなりの見返りがないと、労働者のモチベーションは上がらない。

個人事業主が増えていく社会では、働き方はその個人に依存していくし、悲劇的な結末を迎えさせないために国が規制を強いるならば、やはり国民を守るためにもセーフティーネットの拡充は絶対に必要だ。

会社が法令遵守を原則とするのは当然だが、そのシワ寄せは現場のスタッフに強いられることになる。だからこそ会社には戦ってもらいたい。トップダウンだけでは、いつか組織が瓦解してしまう。

そんなことを、取引先の話や会社の方針説明を受けて、改めて感じた。