2020 day58

コロナといえばコロナビール(おいしい)くらいしか知らなかったが、そういうウィルスがあったのだと今回の新型コロナウィルス騒動で知った。

北海道が公立中小学校の休校を決め、続いて千葉県市川市が同様の対応、そしていよいよ首相が全国の公立高中小学校に休校の御触れを出したのが今日の夕方。小さな子供のいる共働きやシングルの家庭はどうするのだろう?政府や会社は収入を保障してくれるのか?

ちょっと前から各地ではいろんなイベント、公演、セミナーなどがことごとく自粛され、企業はテレワークや時差出勤を取り入れ始めている。とはいえ全てが防ぎ切れるわけでもなく、判断も各々に委ねられているから、できることは限られている。

なんだかんだうちも社内の対応が大変だったりするのだが、そんなことより何より、今週末楽しみにしていたリュウソウジャーショー@シアターGロッソの公演が中止されたことだ。そっちのほうがショックで。昨日までは公演予定とあったのに、さっきホームページをチェックしたら中止のお知らせが。あー、息子の喜ぶ顔が見たかったのにな。

でも仕方ないか。短期間で再発するというニュースもあるし、発症率や致死率も実際のところわかったものではない。

そもそも通勤電車に揺られている限り、濃厚接触は避けられない。職場だってそうだ。どんなに時差出勤したってね。

もういっそのこと全員自宅待機ということにして、ベーシックインカムで生活させてくれないかな。

2020 day40

今日は息子の映画館デビューの日だった。作品は、『劇場版 騎士龍戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』。息子が大好きなリュウソウジャーだ。(ちなみに自分も妻も大好きだ)

席に着いた息子は、スクリーンの大きさ、音量の大きさ、劇場の雰囲気に驚いている様子で、目を丸くしていた。おもしろい。

東映のザッパーンが「ケッボーン!」という掛け声とともにスクリーンに映し出され、本編が始まった。リュウソウジャー好きということもあるが、ストーリーは大人でもなかなか楽しめた。ルパパトの存在感もよかった。

息子はリュウソウジャーが現れると興奮してこちらに笑顔を向けてきた。時折、こちらの手を握りしめてきて、息子の興奮度合いが伝わってきた。

ルパパトはテレビ放送時は何度かしか観たことなかったが、本作を観てちゃんと一話から観たいと思った。ノエルさんの無駄に多いアクロバットは大したもんだし、なによりルパンレンジャーイエローの子の声がクセになる感じでよかった。

同時上映のキラメイジャーは、敵の風貌がバイオマン以来の気持ち悪さということ以外はいまいちヒキがなく、テレビ放送もハマれるかビミョーだねと妻と話した。息子も飽きてしまったようで、変身しての戦闘シーンまでは立ったり座ったりウロチョロしていた。(やはり落ち着きのないADHD感がある)

最後の大団円はみんなでケボーンダンス。これはよかった。やっぱり最後はリュウソウジャーで終わってもらわないと。息子は妻の膝の上でニコニコしながらケボーンダンスを観ている。1時間半はさすがに疲れたらしく、踊りはしないが大好きなリュウソウジャーのケボーンダンスにはご満悦のようだ。他の子たちは踊っている子もいるようで、手を叩く音がちらほら聞こえてきた。

やっぱりリュウソウジャーはハッピーで楽しい。息子に楽しい映画体験が与えられてよかった。真剣に観入っていた息子の横顔は忘れられない。

2020 day34

"「数年前に亡くなった父が庭に…」Googleマップで亡くなった家族の姿を発見する人が続出"

という見出しのネット記事(BuzzFeed)を見た。

その見出しだけ見た自分は、広大な庭を持つアメリカの民家で、それこそ家の裏が山だったり森だったりして、そんな公園サイズの庭の草陰に倒れている年老いた父親の遺体を見つけて失踪の謎が解けた人が続出、なんていうとんでもない早合点をしたわけだが。

記事をちゃんと読んでみるとそういうことではなく、生前のまだ元気だった頃の父親が庭先に座っていたり家の前を歩いていたりする姿をGoogleマップで見つけた、という感動方面の話だった。

勝手にミステリアスな方向に話を膨らませてしまった我が脳はどうかしている。でもそんな話もなくはないんじゃなかろうか……。

2020 day33

今週末、快晴で過ごしやすくラッキーだ。

この前の水曜日に、車で息子の病院に向かう途中(定期検診)、首都高から見えた富士山が天晴れで、妻も自分も興奮して歓声を上げた。その日も空は澄み切った青で、富士山の裾野からてっぺんまでが、ドーン!と車のフロントガラスいっぱいに映り、まあ立派なこと。青空に囲まれた雪化粧のお顔が本当に雄々しくも美しく、見惚れてしまいたいのだが運転手だからそれも許されず、ひたすら「おお〜」と唸り続けた。

今日もその日に負けないくらいの快晴で、せっかくだから息子と出かけようと、11時半くらいに家を出た。あまり体調の良くない妻も後から合流すると言うから、ショッピングモールにでも行って、外に設置されている子供用のアトラクションコーナーで遊ばせて、妻と合流してからモールの中をウロウロしようかと考えながら、息子と駅に向かって歩いて行った。

途中いつも通りかかる小さな公園で、息子が遊びたいと、未熟な言葉+ジェスチャーで伝えてきたので、遊ばせてあげることにした。

自分はベンチに座り、時折息子に声をかけて、遊ぶのを見守った。他にも数組親子連れがいて、息子は同い年くらいの子たちとなんとなく一緒に遊んだり離れたりしながら、楽しそうにしていた。

30〜40分ほど経って、息子が股に手を添えながら近づいてきた。

「ちっち」

おしっこがしたくなったというので、急いでその場を離れ駅の中の商業施設に向かった。公園に未練を残している息子の手を引っ張り、駅へと急ぎ、だれでもトイレに無事到着。漏らすこともなく用足しができて一安心。実はこれ、自分にとっては息子と初の外出時のトイレ体験だった。大変だけどちょっと嬉しい。

それからちょっとして妻が現れ、さてどこに行こうかと迷い始めた。なぜならもう13時半。今からショッピングモールに行くと、なんだかんだで3〜4時間はいるだろうから、家に着く頃には暗くなっている可能性大。それは嫌だ。息子はもっと公園で遊びたそうにしていたし、せっかくの天気だから近所のもっと大きな公園に行くことにした。

その公園は妻と息子はたまに遊びに行っているらしいが、自分は初。バスに乗って10分くらいで着いた。

駅で買っておいたお昼ご飯を公園のテーブルに広げてまずは腹ごしらえ。息子はロールパン半分とピザ一切れだけ食べると、さっそくすべり台に向かって走って行った。我々夫婦も適当に食事を済ませ、息子の近くのベンチに移動した。

息子は、遊具で遊んだり、他の子たちと一緒にラジコンカーを追いかけたり、パパやママとも追いかけっこをしたりして、この青空の下、永遠に続いてほしいと願う楽しくて幸せな子供時代のひとときを全身で満喫していた。

まだまともに喋れないけど、発達は遅れているけど、幼稚園に通えるかどうかわからないけど、いじらしくも健気に生きている息子の笑顔を見て、彼の幸せを願わずにはいられなかった。

2時間くらい遊び、日も少し陰ってきて、やや肌寒くなってきた。夕暮れになる前に帰ろう。

「そろそろ帰ろうか」

妻にそう言うと、「じゃあもうすぐ帰るよって伝えてあげないと」と言い、アスレチックの櫓の上に立っている息子に声をかけに行った。15分くらい、帰るまでの猶予時間を息子に与えてみたが、案の定「イヤ」を連呼した。でも疲れているのには違いなく、妻が抱っこすると落ち着いた。

バスに乗り地元の駅に戻り、駅のスーパーで買い物をした。妻が「ニンジン取ってきて」と息子に頼んだ。息子はくるっと背中を向けるとパーッと我々から離れ野菜コーナーに向かって行った。指示した妻は反対側のほうに何かを探しに行ってしまい、カゴを持ち残された自分は、その場から息子の小さな姿を目で追った。

すれ違う人にぶつからないよう気をつけながら、息子は野菜コーナーへと近づいて行く。角を曲がり息子の姿が消えた。数秒後、ニンジンの袋を抱えて息子が現れた。ニンジン4本入りの袋を両手で抱えて、人混みに流されないよう右に左に避けながら、息子がこちらに向かってくる。

戻ってきた妻が「どこにいる?わかったかな?」と訊いてきた。

「大丈夫だよ、ほら」

大人と大人の隙間から息子の小さな姿が見える。その手にはニンジン。どうやら頼んでみたもののできるという確信を持っていなかった妻は、痛く感動したようで、息子の名前を呼び、

「すごいね!よくわかったね!えらいよ、おりこうさん!」

そう言って息子を抱きしめた。

子供は成長する。うちの子も意外とできることが増えた。遊べる遊具も増えたし、他の子に興味を持ち一緒に遊ぼうとするようになったし、スーパーでお手伝いもできるようになった。

今、遊び疲れてソファで寝てしまった息子の寝息を隣で聞きながら、この文章を書いている。パパの時間は君のためにあるんだよ、と伝えたい。

2020 day28

管理者としての自分の判断力の鈍さに嫌気がさす。今日出した方針は、もっと早くに決められたんじゃないのか?いろんなことが重なり、いろんなチャチャが入り、軸が定まらなかった。

以前から自分はこんなんだったか?

下のレイヤーの業務を巻き取り、会社や客先の板挟みにあい、冷静な頭で考える物理的な時間も気持ちの余裕も持てなかった。それも自分の能力不足。

皆がネガティブ思考になって1年近く経つ。結局この1年、事態を好転させる動きが取れなかった。良いニュースも入ってこなかった。

必死に踏ん張っている部下たちには言えないが、このプロジェクトから撤退するべきだ、社内ではそんな議論まで飛び交った。もちろん言い出しっぺのひとりは自分だ。矛盾した業務形態ではビジネスが成り立たない。だからみんな疲弊する。

で、地に足つけて考えられなくなり、シンプルな答えを見落としてしまう。

あー、反省。

一縷の望みは来期の業務形態。話を聞いて、やりやすさという点では光が見えた。

2月3月はすっ飛ばして早く4月になれ!

そう念じながら、今は仕込みを進めていこう。

2020 day26

中国武漢から世界に感染が広がっている新型コロナウィルス。昨日、近所のマツキヨにキッチンペーパーを買いに行き、ついでにマスクを買い足そうと思ったのだが、マスクが全部売り切れ。過剰な反応。

今日、銀座にぶらりと遊びに行った。午前中は雨が降っていたせいか、昼過ぎの銀座はいつもの週末に比べて空いていた。

「銀座は中国人観光客が多いから危ないかもね」

妻が息子の頭を撫でながらそう言った。商業施設のエスカレーターですれ違った中国人観光客の団体は、皆マスクを付けていた。神経質になっているのだ。エチケットでもある。一方でマスク姿の日本人はあまり見ない。

グッチの路面店の前を通りがかった。ウィンドウショッピングでもしようかと中を覗くと、グッチの店員が全員マスクを付けていた。徹底的な中国人観光客対策。その様子は圧巻だった。異様でもあった。なんだかちょっと気持ちが萎えたので、店には入らず通り過ぎた。

ところで自分は、まだ咳が少し出る。体調はだいぶ回復したものの、なかなか治らない。マスク着用の生活はまだ続きそうだ。そうこうするうちに花粉の季節に入ってしまうなあ。

2020 day18

声が出なくなって1週間。

頭痛から始まりあらゆる風邪の症状が出て、先週金曜の夜からはまったく声が出なくなった。不都合極まりない。私生活のみならず、仕事での支障が本当に大変だった。役立たずだ。かすれ声どころではなく、ささやき声レベルなのだ。社内だけならまだしも、客先ともこの状態で相対さないといけない。それが1日2日ではなくまるまる1週間続いたのだ。恥ずかしい。

咳がひどくなり病院に行くと喘息だと言われた。処方された薬を朝昼晩と飲んで3日目の今日、ようやく声が少しだけ出るようになった。もうこのまま失声してしまうのじゃないかと不安に思っていたので、一安心だ。心因性のものなんだとしたら、いよいよヤバイぞと思っていた。ストレスの原因として思い当たる節は山ほどあり、過去にもストレスが原因で身体に症状が出た経験があるので、十分あり得る話なのだ。

とにかく、かすれてはいるが、なんとか声は出せるので、このまま治りそうな気がする。風邪で声帯を痛めただけだった、ということだ。

今日は初雪。とにかく疲れていて眠くて、ほとんど一日中布団の中にいた。温泉に行きたい。そうだ、温泉に行こう。