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アメリカン・ドリーマー 理想の代償

11月13日、上映最終日最終回にすべりこみ。間に合ってよかったと思わせる作品だった。

鑑賞後は、全身どっぷり作品の世界に浸かり込んでいたため、程よい疲労感があって心地よかった。「映画を観たなぁ」という感じがした。

社会派サスペンスでもあり、ヒューマンドラマでもあり、少しギャング映画の要素も匂わせている。そして、最高の夫婦映画とも言える。成り上がる男とそれを支える女。女もただ支えるだけでなく、「私がうまくやりくりしたからこの地位にいるのよ」という自負があるのがいい。凄くいい。

主演のオスカー・アイザックは、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』でダメ男のミュージシャン役で素晴らしいパフォーマンスを見せていたわけだが、本作ではガラリとイメージの異なる役柄を、これまたリアリティたっぷりに表現していた。彼の起用は、妻役のジェシカ・チャステインが監督に薦めたことがきっかけとなっている。

オスカーとジェシカは、実はジュリアード音楽院の同窓生である。そのバックグラウンドが、本作におけるモラレス夫妻のある種ライバル的な関係性に、効果的な影響をもたらしていると思う。

観なきゃ損な映画だ。

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