2019 day117
今日から10連休が始まった。
去年のいつ頃だろう、2019年の大型連休は10日間あると気づいたのは?
待ち遠しかったなぁ。ずっと待っていた。何をしようかワクワクしていた。または何もしないで過ごすことも想像してワクワクしていた。
でもいざ始まってみると、みんなで一斉に10連休取る必要あるのか?という疑問が湧いてくる。
そんなことだから今週は忙しかった。特に昨日は忙しかった。だから定時過ぎても全部終わるはずもなく。まあだいたいいつもそうなのだが、やること半分しか片付いていないということは、あまりない。
いいや、どうせ連休中もどこか1日出てくるつもりだったし、今日はもう帰ろう、じゃないと『アベンジャーズ』に間に合わない!
と、チケットを既に取っておいたので残業がほぼできない状況を予め作っておいた自分は、大型連休よりもずっとずっと待ちに待っていた『アベンジャーズ エンドゲーム』を観に行ったのだ。
公開初日。満員。300席規模のスクリーンで前から3列目の真ん中、絶好のポジション。塩ポップコーンにバターをたっぷりかけてもらい、コーラと一緒にパクパク。自分と同様、仕事帰りのスーツ姿の人が多い。自分の並びは右も左もサラリーマンだった。スーツの男どもがずらりと並び、アベンジャーズの最後を見守る。熱いなぁ。
話はホークアイから始まり。ソーはだるんだるんだし。ロケットはけっこう切実だし。アントマンがキーマンだし。キャップ、アイアンマン、もう、ねえ。ああ、切ないし、笑えるし、ハルクもいいなぁ。
キャップが精神的支柱としてみんなを引っ張り、アントマンがきっかけを作り、アイアンマンが形を整え、ブラックウィドウが仲間への愛を貫き、チームワークで作戦を遂行する。そして、ハルクが呼び戻し、ホークアイが走り、アイアンマンが締めくくる。
く〜〜、シビれる!劇場のあちらこちらですすり泣き。スーツ姿ですすり泣き。
女戦士たちの集合シーンはカッコよかったなあ。家族愛に溢れるホークアイ、アントマン、そしてアイアンマンの気持ち、痛いほどわかる。それから、キャップの最後の意志。うん。ちゃんと幕引きできた。
ああ、終映後はちょっと放心状態。右の人は深いため息、左の人は「◯◯、死んじゃったかあ……」とやるせない思いを口にしていた。
今回はエンドロールもいつもと違った。10年間、一連の作品をすべて観てきた者としては、いろんなシーンがぐるぐる脳裏を巡って、ちょっと言葉にならない。それぞれのキャラの存在意義を改めて確認しながらその功績を反芻する。そんな帰り道。ああ、これ『アイアンマン』から全部見返さないと。で、また『〜エンドゲーム』を観ないと。
でも、この10年以上の月日を共にしてきたからこそ、この感動は味わえている。その事実は大事にしたい。リアルタイムで観なければ体験できないことが、たくさんある。スクリーンの中のこと、当時の世界の状勢、暑い日に読んだパンフレット、今はなき映画館。映画体験の記録的な感動をアベンジャーズは与えてくれた。こんなに贅沢なことはない。
“Avengers, Assemble!”