2019 day90

おぼっちゃまくん』という漫画の茶魔とそのお父さんとのじゃれあいを思い出す。愛情表現としてお互いに舌を出してベロベロする。昔はそれを見て気持ち悪いと思っていた。

しかし、最近2歳の息子がそれをやるようになった。妻に訊くと勝手にやり始めたと言っていたが、それは嘘で、実は妻が仕込んでいたことが後に発覚。こっちが舌をベーッと出すと、息子は「うぇ〜い」と叫びながらベロベロしてくる。気持ち悪い、とはまったく思わない。楽しいので何度も舌を出してしまう。

さっき、妻の手鏡を割ってしまった息子が妻に怒られていた。ヘラヘラしているので、自分も怒った。危ないでしょ!ケガしたらどうするの!と叱った。顔はニヤニヤしながらも、息子の瞳には徐々に涙が浮かんできた。

「パパ」と小さな声でつぶやき、顔を近づけてくる。許して欲しいのだろう。その手には乗らないぞ、ともう一度ダメでしょと言おうとした瞬間、息子がチュッとしてきた。脱力してしまった。もう怒れない。そんなことされたら、パパはもう怒れないよ、茶魔。