2019 day28〜29

アジアカップ準決勝。対イラン戦。28日に始まり日付変わって29日。事実上の決勝戦と言われたこの試合を見事に日本が3対0で勝利した。

前半は拮抗したままお互いノーゴールで折り返し、後半11分。ずっと走り続けている南野がドリブルで相手ゴール前に持ち込むが倒される。ファウルをアピールするイラン選手たちだがノーホイッスル。倒された後もすぐに起き上がり転がるボールに追いついた南野はすかさずクロスを上げる。それを大迫がヘディングで押し込み1点。さらに22分、南野のシュートから相手のハンドを誘いPK。VARになるが、レフェリーの判定は変わらず。これを大迫が落ち着いて決める。シュート前、イラン選手がすぐそばで挑発していたが、まったく気にする素振りを見せない大迫のメンタリティはさすが。そして、イランのパワープレーにも屈することなく堅守速攻のパスサッカーを貫いた後半45分過ぎ。南野のパスから原口がドリブルでペナルティエリアに持ち込みとどめの3点目。

最後、手を出してきたイランFWの苛立ちはことごとく冨安にチャンスを潰されていることからも想像はできるが、この程度の脆いメンタルでは今の日本に負けても仕方ないかなと思えた。

日本のサッカーに学ぶところは多い。全ての選手が攻守ともに献身的で、とにかくずっと走り続けている。しっかりと相手のコースを読みプレスをかけて、切り返しは一気にたたみこむ。お互いのポジションを確認しながら流動的に入れ替わり、誰もがシュートの意識を持ち、自陣は全員で守る。森保監督も控え選手もピッチに向かって手を叩き叫び続ける。ゴールを決めた選手は控え選手の元へ駆け寄り、みんなで喜びを分かち合う。

男燃(萌)えする彼らの雄姿から目が離せない。そう、森保ジャパンは、ベテランからひとまわり下の若手まで、それぞれのプレーに特徴を持った選手の集合体だけに、まだまだチームとしては進化・成長の過程である。と同時に、そういういろんな個性があるにもかかわらずぶつかり合うことなく、水の中で色とりどりのペンキが混ざり合うかのようにお互いを求めながら馴染んでいく。これはまさに男燃(萌)えジャパン。