前夜

1986年から放送開始され、今年で30周年。劇場版が6本、TVスペシャルが1本。バブル期に製作されたドラマは、面白くて楽しい作品が多かったが、この作品はその代表格と言えよう。


横浜を舞台に暴れまくる刑事のタカとユージ。二人の活躍をファッショナブルにコミカルに、そして時にシリアスに描いた刑事ドラマだ。

日曜夜9時から放送していた『あぶない刑事』は、当時、早寝を強要されていた子供だったため観ることはできなかったが、リビングで親が観ているのをそっと覗き見た記憶がある。夕方4時からの再放送は全て観ていた。学校から帰ってきて4チャンネルをつけスタンバイ。楽しみだった。

思い出深いのは劇場版第2作目『またまたあぶない刑事』。母親に連れられ友達と一緒に映画館に行った。上映終了後、タカとユージが舞台挨拶に颯爽と現れた時、わけのわからない興奮状態に陥った。スクリーンからそのまま飛び出てきたように、二人は劇中と同じ衣装を着ていた。

あまりにハマりすぎて、御徒町にモデルガンを買いに行ったこともあった。ユージの使用していたコルト・ローマンを買って、遊んでいた。

ああ、明日、楽しみだな。そして、寂しいな。さらば……。