パディントン

カワイイ。パディントンのことだけではない。当然、パディントンのCG描写や熊っぽさはカワイイが、ブラウン家の造り、調度品、衣装、その一つ一つがカワイイのだ。

話は至ってシンプルで、ありきたりと言えばありきたり。震災で家を失った熊が、何十年も昔に親切にしてくれた探検家の人間を頼りに、ジャングルの奥地からロンドンまではるばるやってくる。でも誰も自分には見向きもしない。都会には孤独しかないのか。そこに手を差し伸べたのがブラウン一家。探検家を見つけるまでのあいだ、ブラウン家に居候させてもらうことになった。初めは戸惑いつつも、徐々に人間社会の生活に慣れてくるパディントン。ブラウン家の人々とも心の距離が縮まってきた。しかし、探検家の行方を追っていたある日、とある事件をきっかけにパディントンとブラウン家にすれ違いが生じる。もうここにはいられないと思ったパディントンは、ブラウン家を出て行く。そして、パディントンに魔の手が忍び寄る。一方、ブラウン家の人々は自分たちの勘違いに気づき、パディントン救出に向かうのだが……。

ストーリーにこれと言って新しさは感じない。と言うか、前述した通りありきたりだ。ところどころで展開されるギャグも、今まで使い古されたものだ(ミッション・インポッシブルのパロディは、追っ手がニコール・キッドマンということもあり大声を出して笑ってしまった)。だけれど笑えるし楽しいのは、映像から発せられる明るさによるところが大きい。明るさ。つまり、ハッピネス。

生まれや育ちなんて関係ないさ。アメリカ人もイギリス人も中国人も日本人もみんな楽しく遊んでいるよ♬

子供と一緒に観たい映画だ。

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