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独裁者と小さな孫

一見、孫を可愛がる好々爺に見える大統領だが、国民からの評判は最悪。自分に都合の悪い奴らは全員投獄か処刑してしまう。大統領一家は贅沢三昧だが、国民はその日暮らし。クーデターが起きて逃亡の身となり、そんな国民達と触れ合う中で、大統領は自らの業の深さを意識し始める。

何と言っても痛々しいのが孫の存在。大統領一家であることを隠していなければならないのに、あるシーンで軍歌に反応してしまう孫の表情は勇ましい。軍人のプライドのようなものすら出ている。何もわかっていないのに。

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本作で登場した国や人や物語は、決して遠い国の話ではなく、日本でも起きている様々な事件や事象に当てはまる。負の連鎖はどこかで断ち切らなければならない。大人たちが責任を持って果たさなければならない義務だ。でないと、人間に未来はない。いつまでも戦争が繰り返されるだけだ。未来は子供たちのもの。子供たちこそが未来の主人公であり、子供たちこそが唯一の希望なのだ。