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恋人たち

映画
11月最後の鑑賞作品は『恋人たち』 。

平凡に見える暮らしの中にもいろいろな幸せや悲しみが渦巻いている。日常の中に埋もれた苦しみと戦いながら、失った大切なものを追い求めるのが人生だ。本作は、語られない人たちの尊い日常の断片を丁寧に描き込んだヒューマンドラマ。

語られない人たちを演じるのは無名の俳優たち。橋口監督のワークショップで選ばれたらしい。主役の3人はいい味出してた。特に主婦の瞳子。疲れた感じと夢見る少女な感じが同居していて、こういう人いるよねと思えた。

主役以上に光っていたのが脇役。名バイプレイヤーが揃い踏み。中でも安藤玉恵が秀逸だった。あのキャラクターの登場シーンを観るだけでも本作は価値がある。それから、ヤクの売人。彼は無名俳優だが、その顔が、とりわけ口元がインパクトありすぎて、「こいつホンモノか?」と疑ったくらいだ。

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人は希望がなければ生きていけない。みんな誰かに傷つけられ、そしてまた誰かに助けられる。世間の冷たさや他人の無関心はつらいけど、自分の周りの誰かがきっと手を差し伸べてくれている。それに気付けるかどうかは自分次第。