ブラック・スキャンダル

本編は予告編の印象とは異なり、重くスリリングで、『グッドフェローズ』と同じ路線の映画だった。つまり大好きなタイプの作品。本作では、アイリッシュ・ギャングの実話をベースに、ジョニー・デップがいつもの如く特殊メイクを施しながらも、ファンタジー…

マッド・マックス 怒りのデスロード @MX4D

本日、MX4Dを初めて体験してきた。選んだ映画は『マッド・マックス 怒りのデスロード』。昨日からTOHOシネマズで、期間限定でリバイバル上映されている。ならば観るしかあるまい、MX4Dで。スモークが焚かれるわ、風や水しぶきが顔にかかるわ、椅子がガタゴト…

さらば あぶない刑事 ※ネタバレあり

ドラマ放送開始から30周年にして完結編。公開初日の昨夜、タカとユージの勇姿を拝みに映画館へ。席に座り、本編が始まるまでの間、高揚感と緊張感が入り混じった変な気分に陥り、落ち着かなかった。妻が買ってきたポップコーンにひたすら手を伸ばす。ユージ…

イット・フォローズ

ポスターのセンスが好き。70〜80’sのホラー映画の雰囲気を狙っている。本編もやはり『ハロウィン』に代表されるような70〜80’sのホラー映画を意識していた。「追ってくるソレ」という普遍的な恐怖が、じわじわとスクリーンから滲み出てきて、目が離せない。…

前夜

1986年から放送開始され、今年で30周年。劇場版が6本、TVスペシャルが1本。バブル期に製作されたドラマは、面白くて楽しい作品が多かったが、この作品はその代表格と言えよう。『あぶない刑事』横浜を舞台に暴れまくる刑事のタカとユージ。二人の活躍をファ…

マイ・ファニー・レディ

邦題は『マイ・フェア・レディ』を文字っているわけだが、なぜそんなタイトルをつけたのかは本作を観れば理解できる。映画愛に溢れているボグダノヴィッチ監督は、本編に昔の映画をたくさん”出演”させている。予告編を観た時から「ウディ・アレン臭のする映…

アンジェリカの微笑み

静かな映画だが、ショパン、雨音、鍬で畑を耕す音、労働歌、トラックの走る音、鳶の鳴き声。印象的な音が冒頭からラストまで至るところに溢れている。それでいて間が独特で、映像がまるで絵画のようにじっと動かないシーンも多々あった。そのため、鑑賞中は…

クリムゾン・ピーク

ゴシック・ホラーを想像して観に行ったが、実際にはゴシック・ロマンス、またはロマンティック・サスペンスだった。社長令嬢が嫁いだ先はお化け屋敷だったわけだが、お化けの声をよくよく聞いてみれば、本当に怖いのは人間のほうだった……というお話。ギレル…

ブリッジ・オブ・スパイ

この映画は「お父さん映画」だ。家族を養い守り、心配をかけまいと時には優しい嘘をつく。そして、自分の仕事に信念を持って、危険な状況にも挑戦し目的を達成させる。実はうちのお父さんもこんな風に重要なミッションを背負ってるのかしら、なんて世の子供…

神様なんかくそくらえ

上映終了期間ぎりぎりで鑑賞できた。冒頭から最後までヒリヒリする。痛い。心と体の痛みが伝わってくる。ドキュメンタリータッチな演出がよりリアルに痛みを伝える。ロングショットを多用した撮影と、本物のストリートキッズを俳優に起用したキャスティング…

パディントン

カワイイ。パディントンのことだけではない。当然、パディントンのCG描写や熊っぽさはカワイイが、ブラウン家の造り、調度品、衣装、その一つ一つがカワイイのだ。話は至ってシンプルで、ありきたりと言えばありきたり。震災で家を失った熊が、何十年も昔に…

独裁者と小さな孫

一見、孫を可愛がる好々爺に見える大統領だが、国民からの評判は最悪。自分に都合の悪い奴らは全員投獄か処刑してしまう。大統領一家は贅沢三昧だが、国民はその日暮らし。クーデターが起きて逃亡の身となり、そんな国民達と触れ合う中で、大統領は自らの業…

クリード チャンプを継ぐ男

初め、グリード(GREED)と読み違えていた。貪欲にボクシング道を極めるスラム街出身の野良犬みたいな男が主人公だろうかと思っていた。ところがよく見てみたらクリード(CREED)だった。クリードってなんだろう?ロッキーファンだったならすぐにピンときた…

Re:スター・ウォーズ フォースの覚醒 ※ネタバレあり

今年初の劇場映画鑑賞は、昨年末最後に観た『スター・ウォーズ フォースの覚醒』にした。もう一度、落ち着いて観直したいなと思ったのと、未見の妻が私も行きたいと言ったのが、正月休みが明けて年始の仕事が佳境を過ぎた頃で、それじゃあということで今年最…

一番福

兵庫の西宮神社で毎年開催される開門神事福男選び。今年は、陸上部に所属する高校生が、見事一番福に輝いたそうだ。そもそも開門神事福男とはなんなのか?以下、西宮神社のHPより抜粋。________________________居籠(いごもり)一月九日の宵えびす、大勢の…

2015年の振り返り

2015年は、『毛皮のヴィーナス』という変態映画から始まり、『ジョーカー・ゲーム』というジョークにもならないお粗末なブツを観て、『味園ユニバース』で渋谷くんの歌に惚れ、『フォックスキャッチャー』でビビビと痺れたのが春。『セッション』の不快感に…

スター・ウォーズ フォースの覚醒

忘年会も終わり、年の瀬も年の瀬、12月29日の昼間に日劇で鑑賞。まあそれでも8割くらいの座席が埋まっていたので、さすがスター・ウォーズ。チケット代は2,000円、パンフレット代は1,000円というブランド映画にこれだけの人が集まっている。別にファンという…

ソークト・イン・ブリーチ

カート・コバーンの死の真相に迫るドキュメンタリー映画。だいぶ一方的な見解でストーリーが進んでいく。自殺と断定するには腑に落ちない点があるし、コートニー・ラヴ側の言動は怪しんでしまうが、この映画をまるまる信じてしまうとミスリードされてしまう…

007 スペクター

どんなに派手なアクションを繰り広げてもスーツは着崩さないというダンディズム。ダニエル・クレイグのボンドはそこが一番いい。本作ではこのシリーズ中最もボンドが明るかったように思える。陰の部分が比較的抑えられていた。プレイボーイっぷりも全開で、…

ムーン・ウォーカーズ

独り言と笑い声の大きな一人客のおばさんがいて、随分と賑やかな鑑賞タイムとなった。笑うタイミングが原音を聴いている自分より早いので、先を越された感じで笑い損ねてしまうこともあったが、「そうそう、LSDは昔錠剤だったからね〜、キャハハハッ」と勝手…

エール!

難聴者には健聴者のそれとは異なる独自の世界観がある。彼らは難聴であることにプライドを持っていて、健聴者が思うほどにはハンディキャップを感じていないことも少なくない。ポーラの家族がまさにそんな感じだ。ポーラ以外、父も母も弟も難聴で、ポーラは…

お腹ぽこぽこ族

産婦人科に来ると、当然妊婦さんだらけなわけで、その光景を見ると妊娠が当たり前のように感じてしまう。でも本当はとても大変なことで、尊いことで、一人一人に苦悩や喜びなどのドラマがあるはずだ。欲しくても授からない人だって大勢いる。それなのに、病…

恋人たち

11月最後の鑑賞作品は『恋人たち』 。平凡に見える暮らしの中にもいろいろな幸せや悲しみが渦巻いている。日常の中に埋もれた苦しみと戦いながら、失った大切なものを追い求めるのが人生だ。本作は、語られない人たちの尊い日常の断片を丁寧に描き込んだヒュ…

MOZU

テレビドラマのシーズン1と2はテレビで観ていて、ダルマの正体が気になり鑑賞。……だがしかしである。あのポスターはなんなんだ。あの予告編はなんなんだ。スタローンとシュワルツェネッガーが共演した『大脱出』もそうだったが、ネタバレを予告編やポスター…

エベレスト

11月15日、朝の回、TOHOシネマズ新宿のIMAXにて鑑賞。過酷、達成、歓喜、絶望。ものすごく感情を揺さぶられた。キャラクターそれぞれの想いを描いた正しくヒューマンドラマ。実際にヒマラヤで撮影することにより、当時の状況を再現するような撮影ができたの…

アメリカン・ドリーマー 理想の代償

11月13日、上映最終日最終回にすべりこみ。間に合ってよかったと思わせる作品だった。鑑賞後は、全身どっぷり作品の世界に浸かり込んでいたため、程よい疲労感があって心地よかった。「映画を観たなぁ」という感じがした。社会派サスペンスでもあり、ヒュー…

同じ蟻でも…

勤務先の職場にしょーもないおっさんがいて、恐らく40代半ばくらいなんじゃないかと思うのだが、うちの会社でのバイト歴も長い。何がどうしょーもないかというと、仕事が遅く、バカ丁寧で無駄が多い。物量は普通の人の三分の一くらいしか仕事ができない。そ…

忘れぬうちに

今月鑑賞済みだが感想未記載の映画たち。『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』『エベレスト』『MOZU』『恋人たち』観ようと思いつつも未鑑賞だがまだ間に合う映画たち。『エール!』『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』『コードネームU.N.C.L.E』『ムーン…

ジョン・ウィック

あれだけ強いジョンがなぜ最初にあんなにもたやすく襲われるのか?とか、パーキンズの裏切り(ジョンに締め上げられて金庫の場所を白状した)はなぜスルーされたのか?とか、いまひとつ納得できないポイントはあったにせよ、銃撃戦とカンフーを組み合わせた…

初めてのギター

祝日の午後、とある用事で、曇り空の御茶ノ水界隈を歩いていた。楽器屋の立ち並ぶ坂道を歩いていたら、両親と共にハイティーンの女の子が楽器屋から出てきた。店の人が出口で見送る。女の子はソフトケースに入ったギターを背中に背負っていた。父親が何か笑…