映画

Re:スター・ウォーズ フォースの覚醒 ※ネタバレあり

今年初の劇場映画鑑賞は、昨年末最後に観た『スター・ウォーズ フォースの覚醒』にした。もう一度、落ち着いて観直したいなと思ったのと、未見の妻が私も行きたいと言ったのが、正月休みが明けて年始の仕事が佳境を過ぎた頃で、それじゃあということで今年最…

2015年の振り返り

2015年は、『毛皮のヴィーナス』という変態映画から始まり、『ジョーカー・ゲーム』というジョークにもならないお粗末なブツを観て、『味園ユニバース』で渋谷くんの歌に惚れ、『フォックスキャッチャー』でビビビと痺れたのが春。『セッション』の不快感に…

スター・ウォーズ フォースの覚醒

忘年会も終わり、年の瀬も年の瀬、12月29日の昼間に日劇で鑑賞。まあそれでも8割くらいの座席が埋まっていたので、さすがスター・ウォーズ。チケット代は2,000円、パンフレット代は1,000円というブランド映画にこれだけの人が集まっている。別にファンという…

ソークト・イン・ブリーチ

カート・コバーンの死の真相に迫るドキュメンタリー映画。だいぶ一方的な見解でストーリーが進んでいく。自殺と断定するには腑に落ちない点があるし、コートニー・ラヴ側の言動は怪しんでしまうが、この映画をまるまる信じてしまうとミスリードされてしまう…

007 スペクター

どんなに派手なアクションを繰り広げてもスーツは着崩さないというダンディズム。ダニエル・クレイグのボンドはそこが一番いい。本作ではこのシリーズ中最もボンドが明るかったように思える。陰の部分が比較的抑えられていた。プレイボーイっぷりも全開で、…

ムーン・ウォーカーズ

独り言と笑い声の大きな一人客のおばさんがいて、随分と賑やかな鑑賞タイムとなった。笑うタイミングが原音を聴いている自分より早いので、先を越された感じで笑い損ねてしまうこともあったが、「そうそう、LSDは昔錠剤だったからね〜、キャハハハッ」と勝手…

エール!

難聴者には健聴者のそれとは異なる独自の世界観がある。彼らは難聴であることにプライドを持っていて、健聴者が思うほどにはハンディキャップを感じていないことも少なくない。ポーラの家族がまさにそんな感じだ。ポーラ以外、父も母も弟も難聴で、ポーラは…

恋人たち

11月最後の鑑賞作品は『恋人たち』 。平凡に見える暮らしの中にもいろいろな幸せや悲しみが渦巻いている。日常の中に埋もれた苦しみと戦いながら、失った大切なものを追い求めるのが人生だ。本作は、語られない人たちの尊い日常の断片を丁寧に描き込んだヒュ…

MOZU

テレビドラマのシーズン1と2はテレビで観ていて、ダルマの正体が気になり鑑賞。……だがしかしである。あのポスターはなんなんだ。あの予告編はなんなんだ。スタローンとシュワルツェネッガーが共演した『大脱出』もそうだったが、ネタバレを予告編やポスター…

エベレスト

11月15日、朝の回、TOHOシネマズ新宿のIMAXにて鑑賞。過酷、達成、歓喜、絶望。ものすごく感情を揺さぶられた。キャラクターそれぞれの想いを描いた正しくヒューマンドラマ。実際にヒマラヤで撮影することにより、当時の状況を再現するような撮影ができたの…

アメリカン・ドリーマー 理想の代償

11月13日、上映最終日最終回にすべりこみ。間に合ってよかったと思わせる作品だった。鑑賞後は、全身どっぷり作品の世界に浸かり込んでいたため、程よい疲労感があって心地よかった。「映画を観たなぁ」という感じがした。社会派サスペンスでもあり、ヒュー…

忘れぬうちに

今月鑑賞済みだが感想未記載の映画たち。『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』『エベレスト』『MOZU』『恋人たち』観ようと思いつつも未鑑賞だがまだ間に合う映画たち。『エール!』『ヴィヴィアン・マイヤーを探して』『コードネームU.N.C.L.E』『ムーン…

ジョン・ウィック

あれだけ強いジョンがなぜ最初にあんなにもたやすく襲われるのか?とか、パーキンズの裏切り(ジョンに締め上げられて金庫の場所を白状した)はなぜスルーされたのか?とか、いまひとつ納得できないポイントはあったにせよ、銃撃戦とカンフーを組み合わせた…

乱死怒町より愛を吐いて

先週の土曜日、渋谷ユーロスペースにて鑑賞。公開初日とだけあって、館内満場。仕事終わりに渋谷に着いたのが20時過ぎ。受付で「立ち見となりますがよろしいですか」と言われ、立ち見なんていったいいつ以来だろう?とやや興奮した。立ち見で映画を観るとい…

ヴィジット ※ネタバレあり

ようやく出てきたシャマランらしい作品。訳あって家出をして以来、実家とはすっぱり連絡を絶ってしまったママを見かねて、ベッカとタイラーの姉弟がママの故郷メイソンビルへと向かう。インターネットでママを見つけた祖父母が孫に会いたいと連絡を取ってき…

マイ・インターン

『キングスマン』で「マナーが紳士を作る」という決め台詞があったが、なかなか紳士とは程遠い行動を取っていたのも事実。その点、本作のベン(ロバート・デ・ニーロ)においてはまさに紳士の立ち居振る舞いで、ストレスを抱えたベンチャー企業女社長の心を…

アントマン

蟻男がどれほどのものか、期待と不安を半分ずつ抱きながら観に行った。結果、面白かった!ワクワクするし、ジーンとくるし、次の作品への期待も膨らむ内容だった。具体的には……その1道を踏み外した中年男の成長物語。我々観客にとって、特に30代〜40代の男に…

ピエロがお前を嘲笑う

約1ヶ月前に鑑賞した映画だが。『バクマン』と順番が前後してしまった。さて、覚えている限りの感想を。何が嘘で何が真実か。突如警察に出頭したハッカーのベンヤミン。彼の独白をもとにストーリーが展開される。ベンヤミンの言動にうっかり騙されると、あら…

バクマン。

大根仁監督作品。その名前を聞いただけで、まず間違いなく面白いんだろうなと期待できる。原作漫画は数年前に途中まで読んでいた。今も続きが読みたい漫画のひとつ。続きを買わなくちゃいけないのは他にもたくさんあって、闇金ウシジマくんとか、土竜の唄と…

ナイトクローラー

今年観た映画の中では5本の指に入る面白さ。盗みでなんとか生計を立てているチンケなサイコパスが、事故や事件の報道カメラマンとしてのし上がっていくサクセスストーリーだ。『落下の王国』や『ボーン・レガシー』などの脚本を手がけてきたダン・ギルロイに…

TED2

見た目は可愛らしいテディベアが、人間と同じように喋ったり、酒を飲んだり、ドラッグをやったりする。しかも、中身(年齢と心と声)はおっさん。アメリカのローカルで下品なギャグ満載のコメディ映画。前作も笑ったし今作も笑った。しかし、今回、途中で飽…

備忘録の備忘録

TED2、ナイトクローラー、それも先月の話。今月に至ってはなんとゼロ!忘れぬうちに書かないと。見逃す前に行かないと。そんな最近、頭の中をループしてるのがこの曲。https://m.youtube.com/watch?v=OMOGaugKpzsそして今日は休日出勤のあと、2〜3ヶ月ぶりの…

ヴィンセントが教えてくれたこと

ビル・マーレイが大好きだ。ナオミ・ワッツも大好きだ。このふたりが出る。ただそれだけの理由で観たかった映画。ビル・マーレイは、偏屈で毒舌ばかり吐く男、ヴィンセントを演じている。こういう役柄はマーレイの面目躍如。煙草を吸って酒に溺れてギャンブ…

ムカデ人間3

ようやく観てきた『ムカデ人間3』。公開開始と同時に観に行く予定だったのだが、なんだかんだでズルズルと先延ばしになり、やっとやっとやっと観ることができた。『ムカデ人間』を観賞したのが4年前。たしか渋谷の映画館だった気がする。「つ・な・げ・て・…

グリーン・インフェルノ (したまちコメディ映画祭in台東 2015)

さて、今年の「したコメ」2つめのプログラムは映画秘宝20周年記念企画、『グリーン・インフェルノ』だ。東京国立博物館で開催された「吹替え講座」の直後に浅草公会堂で始まるという過酷なスケジュール。「吹替え講座」が時間を押していたこともあり、浅草…

スサミ・ストリート全員集合〜または”パペット・フィクション”ともいう〜 (したまちコメディ映画祭in台東 2015)

したまちコメディ映画祭。略して「したコメ」。今年でもう8回目の開催になるそうだ。ここ数年はこの時期が楽しみでしょうがない。前々回に観たショートフィルムフェスティバルは実に楽しかった。グランプリを受賞した『おとなになりたくて』はいまだに覚えて…

キングスマン

始め、コリン・ファース主演と聞いて、随分と地味そうなスパイ映画だなぁと思った。英国紳士の気取ったスパイがイギリスのブラックジョークを放ちながらしれっと事件を解決していく物語を想像した。とは言っても『キックアス』のマシュー・ヴォーン監督作品…

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール

スコットランドの人気バンド、ベル・アンド・セバスチャンのスチュアート・マードックが脚本、音楽、監督を務めた作品。傷ついた若者3人の短くもキラキラ輝く青春の日々を美しくキャプチャーした映画だ。劇中歌にまず心がさらわれた。その時点でミュージカル…

Mr.タスク ※ネタバレあり

キル・ビル・キッド(注1)の悲惨な映像を面白動画として紹介しているあたり、かなりゲスい。ここまでひどい映像を流しているかは知らないが、トークがゲスいアメリカのポッドキャストはいくつか聴いたことがある。ぼーっとしているときに垂れ流して聴いてい…

ジュラシック・ワールド

22年前に『ジュラシック・パーク』を観た時の衝撃を覚えている。リアルな生き物としての恐竜がスクリーンに映し出され、映画技術に圧倒されたものだ。その後のジュラシックシリーズについてはあまり記憶に残っていない。観たはずなのだが、どれも肩透かしの…