日常

ナァー

疲れがたまった上に睡眠不足の日が続くと、人は機嫌が悪くなるものらしく、ここのところイライラが止まらない。特にこの2〜3日は、仕事上苛立たせることが連発したため、各レイヤーにいつになく強い口調でキツイことを言っている。昨夜は久しぶりに4時間以上…

専用区画

墓地に女性専用区画だそうだ。霊園の新企画として売り出し中らしい。死んでまで男子禁制でいたいのか?死んだ人が女性専用がいいのか、お参りに行く人が女性専用がいいのか。「男に墓を触られたくない」「男に拝まれたくない」「男の僧侶はお断り。尼僧でお…

定番のありがたみ

仕事を終え家に着くと、外から音が聴こえてきた。そのリズムに乗った音が気になり、窓を開けてみた。ベランダから様子をうかがうと、音の出どころは近所の公園だった。町内会の盆踊り大会だ。しかし耳に入ってくる音楽はいわゆる盆踊りらしい音楽ではなく、…

yahweh

8月15日は毎年なんやかんやで仕事をしていたが、大東亜戦争終戦から70年の今年は、きちんと休みを取った。靖国参拝。日輪が神殿を包み込んでいた。「戦後」という言葉を今も使い続けていられるのは幸福なことだ。多くの屍の上にこの命は成り立ち、そして次の…

秋川渓谷にて

夏の涼を楽しむ。

江の島灯籠

先日、昼過ぎにふと思い立ち、そのままふらっと江の島へ。島を寝ぐらにしている猫たちがあちらこちらから顔を出し、出迎えてくれた。少し歩いて汗をかいたので、路地裏にひっそりと佇むカフェに入る。苦めのアイスコーヒーを注文し喉を潤した。ジャズの流れ…

予告

あまりにも仕事ばかりを詰め込みすぎて、今年に入って予定どおり映画館に行けていないということがさらにストレスを加速させている、と当然のことに気付いていながらも仕事を優先させている今夏。さて、相変わらず仕事は半端ないが、これから怒涛の映画鑑賞…

最後の客

そのカレー屋さんは10年近くおばちゃん一人で切り盛りしていた。自分で作って、自分で給仕して。10人くらいしか入れない小さなカレー屋さん。店内には、おばちゃんの描いた猫の絵がたくさん飾ってあった。昔飼っていたというおばちゃん家の猫だ。その絵を眺…

季節はずれのサヨナラ

転職2名。 異動2名。 人の動きが重なった夏。 新天地を目指す者は、寂しさをあとに新たな挑戦に闘志を燃やす。 残された者は、喪失感に押しつぶされないよう力技で乗り越えていく。 真夏のサヨナラほど涙の似合わない別れはない。だから笑顔で送り出そう。

ツバメの巣

何年ぶりだろう、野球観戦をしたのは。同僚に誘われるがままに行った神宮球場。ほぼ満員の客席はホームとアウェーの色にぴっちり分かれていた。仕事を無理矢理終わらせて着いたのが19時半。試合は4回まで進んでいた。ヤクルトが4-0で広島をリードしている。…

おもいで

夏の終わりに建て壊す予定のそのホテルは、赤ん坊の頃から10代の途中まで通っていた思い出のある場所。今日は遅めの昼食をそのホテルのレストランで取った。久方ぶりの店内は、記憶の中より小さく感じた。窓ガラス越しに中庭が見える席で、懐かしのビーフカ…

今日のご褒美

職場を出ると目の前に大きな虹が。ここのところ溜まっていたものがスーッと透明になり、一瞬だけ心が軽くなる。「虹の麓に行ったことがあるかい?」昔、誰かがそんなことを言っていた。よくあるおとぎ話だろう。話のその先は覚えていない。そばを通りかかっ…

空回る人

その想いや信念は決して間違っておらず、反論の余地のない正論だが、根回しや、伝える手順、言葉の選び方、相手の反応を先回りして考える力、などなどが足りていなかったりずれていたりすると、相手からは反感を買うし、傍目には滑稽だし、近くの人間はフォ…

限りなく0に近い夢

サマージャンボ7億円、サマージャンボミニ7000万円。 1%よりも限りなく0に近い夢に、どうしたって想いを馳せてしまうのは、非常に人間らしい性。 富くじ祭に参加する人数がいればいるだけ、予算が増えて確率が下がる。…というわけでもない仕組みに敢えて乗っ…

舌にしみついた記憶

部下がハワイ旅行に行ってきたそうで、お土産にチョコレートをもらった。三種類あって、中がマカデミアナッツ、クランチ、キャラメルと、どれも美味しくいただいた。昼休みを取れていなかったので、ありがたい糖分補給だった。ハワイのチョコレートはなぜあ…

浸食

以前は、歌舞伎町はこの辺りまでくればいかがわしい空気がぷんぷんしていたものだ。しかし、ゴジラが見下ろす今となっては、ちょっとしたアミューズメントパークさながら健康的なカップルや退屈そうな若者たちの往来に、本来の姿であるこの雨のようなジメッ…

シネマティックキャット

気だるい梅雨の午後。キッチンでは妻が昼食用にカルボナーラを作っている。いつもどおり、味見のしすぎで味がわからなくなったとぼやく。ここのところ疲れがたまっていたせいか、それとも気圧配置の関係か、とにかく何もやる気が起きない。締切の迫るシゴト…